お知らせ : こちらではお久し振りです2
原発事故からもう大分時間がたちましたが、農産・水産物への放射性物質の影響は収まるどころか、どんどんとその行く手を広げているようです。
あの頃、原発から200キロメートル以上離れているこちらにも、風向きによっては免れることはできないだろうし、雨による降下はどうなのだろう、と案じつつ、畑への移動中はラジオに耳をこらし夜はネットで情報収集の毎日でした。そろそろ路地に定植出来るはずのものは外には出さず遅らせ、路地の種蒔きも延期。まだほとんどの野菜がハウスものでしたが、全て水洗いしてからの出荷に変えました。
ラジオで、水道水から放射性物質が出たとの報道、県産ほうれんそうから出たとの報道と相次ぎ、どうしたものかと悩みつつ直近のお客様には電話連絡、相前後して購買中止の電話も入り、果たしてこのまま畑を続けていいのだろうかと引き裂かれるような日々でした。
実際は、市内の農産物から基準値を超えるものは出ていませんでした。(その後牧草から出ましたが、その地区はずっと西よりの山地です)しかし、基準値を超えるものが出ていないということは何の助けにもなりません。ゼロではないのは確かです、放射性物質は関東一円にまで飛散していたのですから。